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ブラボー!Bebop!

LIVE AT BASH AGAIN!LIVE AT BASH AGAIN!

アーティスト:安保徹
販売元:3d system(DDD)(M)
発売日:2008/12/17
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こんにちは。
一昨日の晩に行って参りました。今年のライブ初めでございます。
いや、正に至福の時でございました。この一言に尽きますね。
ブラボー! Be-bop!という感じでした。(※とてもいいライブだったので、長文になります。)

昨日のライブは3セット構成で、1セット4曲程でございました。
全てスタンダード。セットリストは以下の通り。

メンバー: 香川裕史(b)、安保徹(ts)、吉岡秀晃(p)

場所: 代々木 NARU

【1st Stage】
1.“Yardbird Suite”

2.“Stompin' at the Savoy”

3.“I can't get started”

4.“This I dig of you”(Hank Mobley)

【2nd Stage】
1.“Groovin' High”

2.“Willow weep for me”

3.Duke Ellington Medley “Sophisticated lady”、“All too soon”

4.“Pent-up house”(Sonny Rollins)

【3rd Stage】
1.“In a mellow tone”

2.“Scrapple from the apple”

3.“I can't get started”

4.“Take the A train”


1stステージからいきなり“Yardbird Suite”で、この日のライブがとてもいいライブである事を予感させる感じでございました。三人ともとてもリラックスした雰囲気でした。

“I can't get started”では安保さんのテナーソロがフィーチャーされてました。CDで聴く印象と違って、だいぶ音量が小さかったように感じました。小さい音量というか、普通の音量か…!?という感じ。サブトーンが凄く巧く利いているのと、バズが混じったとてもジャズらしい音色をされておりました。音量の絶対量は小さそうなんですけど、とても存在感を感じましたね。

…っていうか、自分の普段の練習時での音量がまだ大きすぎる事がよく分かりましたね。(泣)

楽器は、間違いなくヴィンテージ物っぽかったのですが、少なくともSelmerではなく、恐らくConnかMartinなのですが、どっちかは分かりませんでした。


1stステージ最後の曲は、Hank Mobleyの『Soul Station』に収録されている、“This I dig of you”です。選曲だけで昇天~!

2ndステージではDizzy Gillespieの“Groovin' High”から始まり、“Willow weep for me”と流れました。“Willow~”では三人ともグルーブ感をグイグイ出しながら、ブルージーにソロをとっておりました。ここでの演奏が象徴的だったのですが、このバンドのリーダーである、香川裕史(b)さんが吉岡秀晃(p)さんの気分を上手く乗せて、吉岡さんはそれに応じるかのように、これでもかこれでもかとフレーズを畳み掛けていました。バップフレーズや色んな曲のモチーフをコロコロと転調させてテンションをかけたりと、引き出しが多い事、多い事。

香川さんも吉岡さんのソロに鼓舞されて、グイグイとソロを披露します。二人共お互いの顔を笑顔で見合わせながら、お互いを挑発し合っている姿が印象的でございました。吉岡さんは前に別のバンドのライブの時に見た事がありましたが、今回の演奏でファンになってしまいましたね。

その後、Ellingtonメドレーで“Sophisticated Lady~All too soon”とバラードが続き、Rollinsの“Pent-up house”で2ndステージは終了。Rollinsの曲だけあって、安保さんがswingyに朗々と(他に言葉が見つからない…)ソロを吹かれてました。

3rdステージでは“In a mellow tone”から、安保さんはBen Websterばりのリラックスしたトーンで吹かれてました。この曲、改めて聴くといい曲ですね… 後で練習して自分の持ちネタにしようかなと思いました。

二曲目の“Scrapple from the apple”から、アルトサックスの長谷川朗さんがシットイン。安保さんと二管でビバップ大会になっておりました。長谷川さん、ビバップのアルトらしい、いい音色でございましたが、微妙にリズムに入り遅れてる箇所が少し見受けられて、ちょっと残念な感じがしました。

リズムの観点から聴くと、安保さんはさすがベテラン。どっしりとリズムに乗れていて、尚且つ自分からもリズムのパルスを出してる感じがしましたね。今回のバンドのメンバー三人はソロにリズムとビートの躍動が聴こえましたね。演奏を聴いていると、自然とついつい立てノリになってました。

そのまま、二管でもう一回“I can't get started”と続き、最後は“Take the A train”。
“A train”では最初イントロとテーマを、吉岡さんと香川さんが三拍子で弾くという荒技が飛び出しました。
あんなの俺は絶対に吹けん… 吉岡さん、随所にWhole tone scaleを使ったフレーズが出てきました。再度テーマを四拍子に戻して、全員で演奏。終演となりました。

いやー、今回のライブは安保さんを間近で聴こうという目的で行ったのですが、すっかりこのバンドのファンになってしまいましたね。来週は新宿Somedayで、このメンバー+ドラムのQuartetでライブをやるそうですが、行けないんですよね。次回Quartetでライブがある時は是非聴きに行きたいなと思いました。

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ライブ」カテゴリの記事

コメント

こんばんは!さすが邪頭亭さんですね。
読み応えあります!

来月HOT HOUSEで安保さん主演ですよ〜。
自分は絶対行くつもりです。

これからも的確なライブレポを
期待してま〜す!勉強さして頂いてます。


(Our Man in Parisは、自分も頻繁に聴くアルバムです!)

投稿: うらら | 2010年1月21日 (木) 20時58分

こんばんは
素晴らしいライブを楽しんでらっしゃった
ってことがよくわかるライブレポですね。
私もライブのことを書くことがありますが
こんな風に書ければなぁ・・・です。

ところで、セットリストは記憶されてるんでしょうか、
その場でメモでもとってらっしゃるんでしょうか
私の場合は演奏された曲を知らない場合もありますし
その時はわかったつもりでもあとで思い出せないことも
たびたびです(笑)

投稿: まさなが | 2010年1月22日 (金) 01時08分

★うららさん

こんにちは。2月にHot houseであるんですねー!
知らなかったー!しかも、岡安さんとDuoとは…

最近結構金欠気味なので、その日に余裕があったら行きたいですね…

投稿: 邪頭亭 | 2010年1月22日 (金) 09時34分

★まさながさん

コメント有難うございます。
セットリストは大体それぞれのステージが終わった直後に、タイトルの触りだけをメモってます。僕もそれぞれのステージの直後で、記憶
が怪しい所は結構あるのですが、なるべく忘れないようにします…

でも、ライブはコメントだけじゃ面白くないですよね。生ライブはいつ見ても最高です。

投稿: 邪頭亭 | 2010年1月22日 (金) 09時38分

臨場感しっかりのレポ、ありがとうございました。香川さんとのライブが安保さんの良さが出るみたいですね。楽器はConnと聞いたように思います。

安保さん、なんとも言えないジャズの「懐かしい」雰囲気がありますよね。自分では勝手にホーキンズあたりのイメージも持ってます。あとライブだと歌伴も良い味がありますよねー。

以前は HotHouse出演、多かったんですよ、自分でも以前はHHは本田竹廣さんと安保さん目的が主だったかも。2月は現在一緒の活動も多い岡安さんが安保さんを連れてこられる形だと聞きました。

投稿: 白熊堂 | 2010年1月22日 (金) 14時02分

★白熊堂さん

確かに。安保さんはHawkinsっぽいですよね。
今のテナー界(勝手に命名)は圧倒的にラバー優男系な音色が多い中、安保さんの存在は貴重だと思います。

安保さんはインタビューとかプロフィールとか見ると、Dexter Gordonを聴いて、ジャズに衝撃を…という記述が多いので、太系テナーがタイプなんでしょうね。

追伸:2月のHot House、行けるかどうか迷い中です。

投稿: 邪頭亭 | 2010年1月22日 (金) 16時36分

こんにちは!

安保さんのライブに行かれましたか!
I SHOULD CARE LIVE AT BASH を聴きましたが これほどのバッパーは いないですね。
アドリブに迷いがないといいますか・・ 一度ライブを聴きに行きたいといつも思います。

岡安さんのアルバムにもよく参加されていますが 岡安さんを邪魔せず そして存在感はハッキリと と言った感じで 安保さんのテナーは本当にいいですね。
国内のビバップテナーは もしかしたら最強かも!

あっつ!
相互リンクお願いしてもいいですか?
これも何かの縁ですので 私のブログはリンクさせてもらいます!
特にジャズのネタあんまりないですけど・・・(笑)
今後ともよろしくお願いします。

投稿: rutiler | 2010年1月24日 (日) 10時44分

★rutilerさん

こんにちは。コメント有難うございます。
相互リンク、是非ともお願い致します。

安保さん、ギターの岡安さんともよくやられてますよね。
一時期、Gene Ammonsのような「ボステナー」と評論家筋には評されてましたが、どちらかというと、ご本人も敬愛するDexter Gordonのようですよね。

岡安さんで思い出しましたけど、テナーの川嶋さんも共演するバンド「東京銘曲堂」は聴かれた事ありますか?川嶋さんと岡安さんの他、ベースの上村信さんが参加されてるTrioなのですが、彼らの一連の作品はバップフィーリング溢れてて、とてもいい感じですよ。

投稿: 邪頭亭 | 2010年1月25日 (月) 09時31分

こんばんは!
東京銘曲堂は もちろん聴いたことがありますよ
私個人としては FIRST LIVE のアルバムが好きです。

あと昨年7月25日に大阪のミスターケリーズにRed Hollowayのライブのゲストに来られました。
川嶋さんのテナーも好きなんですよね。
結構近くで聴かせてもらいました。

あ!川嶋さんに習われているんでしたよね。たしか・・

投稿: rutiler | 2010年1月29日 (金) 23時15分

★rutilerさん

こんにちは。返事が遅れてしまいました。
僕は川嶋さんには師事してないのですよ…

いつかライブに行った時は、まるで自分の生徒に教えるかのように色々教えていただきましたけどね。

Red Hollowayさんとの共演は存じております。
大阪に住んでたら、間違いなく行ってたライブでした。

二人共アプローチは違いますけど、Be-bopを極めた人達ですよね。
この共演は興味津々でした。


投稿: 邪頭亭 | 2010年2月 1日 (月) 12時35分

こんにちは。
以前の記事で安保さんの楽器についてコメントしたと思います。そこでCONNと書いたように思うのですが、以前はそうだったのですが、最近はKingらしいです。気になったので訂正しますね。

投稿: 白熊堂 | 2010年2月15日 (月) 23時20分

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