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イナセなアイツがやってきた。(ライブレポ 3/25)

  Max_3

いやー!ついにやってきてしまいました。この日が…up 粋でイナセなアイツがついにイタリアよりやってきました。happy01 先日もお伝えした通り、恐らくは今年一番観たいであろうお方です。この日の前に東京数か所でライブをしておりました。渋谷Jz Bratと池袋Apple Jumpで。

しかーし!邪頭亭としては、他のメンツが入ったセットは聴きたくないっ!!イナセなアンタしか聴きたくないのよっ!(まっ、実際は池袋で行われた、日本人ゲストによる2テナーのライブも相当良さそうでしたが)

…ということで、今回はこのライブだけに絞り、行って参りました。今回はRPCのマッピを売ってもらったM師匠と、サックス仲間Mちゃん(笑)をお誘いして行って参りました。メンバーと詳細は以下の通り。日本の若手を従えた、Max Ionata氏のライブです。長文とオタクなレポを覚悟の上、お読みください…coldsweats01

【会場】 

御茶ノ水 Naru

【メンバー】

Max Ionata(ts)、石田衛(p)、川村竜(b)、加納樹麻(ds)

【1st set】

1.Some other Blues(John Coltrane)

2.Ceora(Lee Morgan)

3.Stablemates(Benny Golson)

4.Sato Song(Max Ionata)

5.Voyage(Kenny Barron)

【2nd set】

1.Indiana

2.Nearness of you

3.I'm confessin'

4.Remember

5.Shinny Stocking

6.Cherokee(アンコール)

テナーファン、バップファンは垂涎のセットリストですね…sweat021st setは、ソロの内容が割とColtrane色が強い内容で、興奮の2nd setは完全にバップ大会状態。up1st setはピアノの石田さんが曲名を解説してくれました。

音色はCDで聴く印象と全く同じで、ラバーのマウスピースらしいモサっとした柔らかい音色。リガチャーはFrancois Louis。日本で言うと、三木俊雄さんとか浜崎航さんとかの傾向ですよね。彼らより少し硬質。でも、これぐらいの柔らかさ加減で、早いフレーズやビバップフレーズを吹かれると気持ちいいですね。楽器については後程…

さて、1st set1曲目の“Some other Blues”ですが、Coltraneのナンバーらしく、ソロもいきなりColtraneスタイルでゴリゴリとやっておりました。outsideな裏コードフレーズに、double timeを駆使した疾走感のあるフレージングでした。音量はいきなり最高潮。up

最高潮になったと思いきや、2曲目に僕も大好きな、Lee Morganの“Ceora”。一気の音量をppに落として、しっとりとテーマ→ソロと吹き上げていきます。こういうステージの展開は好きですね。さすが、イナセな男。ステージの妙味を判ってらっしゃる。notes

3曲目の“Stablemates”は、数々のバッププレーヤーが好む名曲。邪頭亭はJackie Mcleanが吹いているアルバムを持ってます。典型的なビバップフレーズを入れた、ユニークなソロでした。

4曲目は彼のオリジナルアルバム“Inspiration”にも収録された“Satosong”。ここでもColtrane色全開なソロをやっておりましたね。テナー奏者足るもの、やっぱColtraneはやりたいのね…

5曲目はKenny Barronの“Voyage”。実は邪頭亭はメロディは知っていましたが、曲名は知りませんでした。帰宅後、曲名を基にYou Tubeで検索すると、Stan GetzがKenny Barronと一緒にやってる映像がありましたね。

1stはColtrane的ソロがずっと続いたので、正直ダレた感(?)を感じたのは僕だけではなかったと思いますが、まずまずの内容。一緒に行ったM師匠とも、「さすがの楽器コントロールだよねぇ」と話しておりました。gawk

2nd stageはうって変わって、大バップ大会sign03 Bravosign03

1曲目に“Indiana”を演奏し、2曲目に“Nearness of you”というフローは1st setと似ているな… が、特に“Nearness of you”の美しい事、美しい事。Max Ionata氏のラバーマッピとSelmerヴィンテージサックスから繰り出される優しい音色がたまりません。

ブルージーな3曲目はまたもやタイトルが分からない… そしたら、横にいたM師匠が一言。「Steve Grossmanも良くやってる、“I'm confessin'”じゃん!」と。あぁ、俺も音源持ってた…sweat02テンポが全然違うから全然判りませんでした。coldsweats01ここでは、イントロに最初ピアノの石田さんとDuoで始まり、ブルージーにレイドバック気味に演奏されてました。石田さんも色々なテーマをソロに入れたり、ブルースフィーリング溢れるソロを取られてたりといい感じでしたね。会場の興奮は最高潮に…fuji

4曲目はあまりにもツボな選曲で、テーマを吹かれた瞬間、一緒にいたMちゃんと声を上げてしまいました。Hank Mobley“Soul Station”にも収録されている、“Remember”。いやー、Max IonataにMobleyナンバーをどうしてもやってもらいたいなぁと個人的に思っていたので、ビックリしてしまいました。note この曲ではお得意のバップフレーズもさることながら、Joshua Redmanのような、フラジオから最低音まで一気に下げるトリッキーなフレーズも炸裂させていました。何度も何度もやるドラムス加納樹麻さんとの8バース、最後の逆循でのフレーズ応酬など、彼の真骨頂をここで見た感がありましたね。Joshua RedmanのVillage Vanguardの2枚組のライブ盤でもこの曲が収録されているのですが、恐らくこの演奏スタイルを意識してるんじゃないですかね?happy01

5曲目は同じく“Inspiration”に収録されている、“Shinny Stocking”。彼のバージョンはサンバのリズムでのバージョンです。この日のリズムセクションは当然、日本での急造セクションなので、最初のうちはバンドの全体のサウンドとして少し乗れてなかったかな?とは思いましたが、そこはさすがにプロ。途中から一体感が増していってましたね。

最後のアンコールは“Cherokee”…sweat02あまりの高速フレーズと機械のようなタンギングに唖然としてしまいました。バップ+Coltrane+裏コード等、彼の魅力を余す事なく吹き倒していきました。

興奮のままにライブが終了していきました…fuji この日はNaruの席がほとんど埋まった位の人が来ていたので、会場は盛り上がりましたね。Maxご本人もノリノリでした。ライブの途中、ビールを何杯か飲まれておりましたが、全然狂う事なく、むしろ契機付け?みたいな感じでしたね。彼はやはりバップをやらせた方がいい感じですね。素晴らしいバッパーです。

後日、ライブの内容を思い出しながら、CDを聴き返しているのですが、彼のColtrane的なソロはQuartetto Treviのアルバム“Night Walk”に収録されている“Night Walk”に一番特徴がよく表れているなと思いました。裏コード+double time+フラジオ+バップミクスチャーな感じですね。金曜日の通勤時間に何度も聴き返してしまいました。note

ライブ終了後、なんとお話する機会が… フレンドリーに対応していただきました。英語で話かけましたが、ちょっと込み入った話になるとイタリア語の通訳さんを介して会話。“Remember”を絶賛したら、彼も大好きな曲だとおっしゃってました。今回のライブは彼のトレードマークでもある、Borgani社製の銀のサテン地のテナーではありませんでした。彼の音色のタイプだと、恐らくSelmerのBlanced Actionが好きなんだろうなと前々から思っていて、本人に聞いてみたら、この日はやはりBlanced Actionをお使いでした。notes

楽器の話をしていたら、Max氏は石森管楽器が開発中のオリジナルテナーを絶賛しておりました。もうちょっと、楽器の練習とかの話をお聞きしたかったですが…coldsweats01 ミーハーにも、サインとか貰っちゃたりして、大興奮の夜でございました。fuji 

あぁ、また来てくれないかな…note 今度はトランペットと二管で見たいなぁ。あと、個人的には川嶋哲郎さんとの2テナー対決なんてのもの見たい気がしましたね。音色とか全然違うんですけど、同じくビバップ大得意+コルトレーン大好きとなると、お互い共鳴しあう事があるのではないかな…!?と。

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コメント

邪頭亭さん、こんにちはmonakaです。
イオナータ凄かったですね。
SAXを吹かれるのですね。リポートがとてもわかりやすく、ライブがよみがえりました。

投稿: monaka | 2010年3月27日 (土) 09時55分

こんにちは!
記事のご案内 ありがとうございます!

じっくり読ませてもらいましたが このレポ 天職ではないでしょうか。(笑)

前日の夜 眠れなかったのではないですか?
今 ツアー中ですか?
これまた なかなか見れない貴重なライブだったと思いますね~。
実際 ローマとかで多くライブされていますが 近々の作品では インプレッションとかテナーレガシーとか聴いたかなあ・・・

ものすごく野太いサウンドで 迷いのないバップテナーですよね。

アルバムでしか聴いたことないから 生で聴いてみたいなあ・・・
私も川嶋哲郎さんとの2テナー対決なんか聴いてみたいカードですね!!

投稿: rutiler | 2010年3月27日 (土) 09時55分

オタクレポありがとうございました。
私も、自分の日記を書きたいなぁと思いつつ、曲名を忘却してしまったりして、この日記を待ってました。

とっても、大興奮なライブでしたよね。
早くも、今年、一番なんじゃないかと思ってます。scissors

投稿: くるりん | 2010年3月27日 (土) 15時39分

こんばんは。実は白熊堂も予約してあったのですが、体調が悪くなり…予約は極力キャンセルしない主義なのですがやむなく取りやめました。

が!邪頭亭さんの迫真のレポで聴けたと同じです。イナセなイタリアン、そのとおりだと思います。楽器の話も面白かったです。Balanced Action、根強い人気なんですね。そういえば樹麻さん、結構すきなんですよ(笑)

投稿: 白熊堂 | 2010年3月28日 (日) 22時37分

★monaka様

コメント有難うございます。
興奮がまだ冷めやまずですね。ライブの日からずっと、Ionataが入った音源ばかり聴いてしまってます…noteまた来てほしいですね。

投稿: 邪頭亭 | 2010年3月29日 (月) 00時19分

★rutiler様

こんばんは。本当に迷いのないバップテナーですね。
『Tenor Legacy』は僕も持っておりまして、一時期、朝の通勤電車の中でずっと聴いておりました。

日本でのツアーはこの日が最後だったようです。彼は定期的に結構日本に来ているようですね。少し前では、大阪のCD屋さんでインストアライブをやったとか。インストアライブの時も大盛況だったようですね。東京では、昨年石森管楽器への突然のクリニックや、Disc Unionでのインストアライブとかあったみたいですが、僕は両方共行けませんでした。今回念願のライブだったというわけです。

投稿: 邪頭亭 | 2010年3月29日 (月) 00時24分

★くるりんさん

いやホントに今年一番のライブだと思ったね。
ついこの間、Branford Marsalisを観たばかりなのだけど、今回のライブの方が全然楽しかったね。

投稿: 邪頭亭 | 2010年3月29日 (月) 00時26分

★白熊堂さん

加納さん、名前は聞いた事ありましたが、演奏は初めて聴きました。
この日のバンドは、Ionataとの相性は割と良かったと思いましたね。

頭の中では、自分がプロモーターになったつもりで、どういうリズムセクションを揃えたらいいか想像したりしてるんですけどね。(笑)

投稿: 邪頭亭 | 2010年3月29日 (月) 00時31分

邪頭亭さん、こんにちは。

いやー、楽しく読ませてもらいました。当日の「熱さ」がビンビンに伝わってくる、リアルなレポートですね。やっぱり、セカンド・セットが思いっきりツボにはまりそう。いつか、「吹き倒している」Maxの音を想いっきり浴びてみたいなぁ。

投稿: ヨシカワ | 2010年4月 1日 (木) 18時19分

★ヨシカワさん

コメント有難うございます。
この頻度で来日するという事は、結構日本の事を気に入ったのかも?
と思いますね。また来日して欲しいですよね~♪

今度はラッパとの二管で見たいですね。

投稿: 邪頭亭 | 2010年4月 2日 (金) 12時42分

こんばんは,お久しぶりです。
この方,知らなかったんですが,記事読んで音源を聴いてみたくなって,さきほどアマゾンで注文してみました(笑)
到着して聴いてみるのが楽しみです。

茶ナルは私も何回か行ったことがあるんですが,雰囲気良くて好きです。そのうちナルでお会いするかもしれないですね(笑)

投稿: Yuichiro | 2010年4月 6日 (火) 00時24分

★Yuichiroさん

コメントありがとうございます。
この人、本当に上手いですよ。リーダー作の他に数々のアルバムに
サイドで参加されてますが、どの作品も最高のパフォーマンスを
しますよ。

茶ナル(って言うんですね?)は、昨年うららさんと一回行きましたよ。

会社から行きやすい場所にあるからいいんですよね。

投稿: 邪頭亭 | 2010年4月 7日 (水) 17時13分

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