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地味めなライブだったが

話が前後しちゃってますが、約二週間前に丸の内Cotton Clubにて、ひっそりと地味なプログラムのライブがありました。そこへ同じテナー仲間K君を連れて観に行きました。メンバーは下記の通り。

Jimmy Heath(ts), Antonio Hart(as), Greg Gisbert(tp), Benny Green(p),  John Lee(b), Albart Heath(ds)

今回は、Dizzy Gillespie Tributeという銘打ってのバンドで、6~7曲演奏しましたが、“Hot House”と“Woodin' You”を演った他は彼らのオリジナルナンバーを中心に演奏してました。それでも大満足の内容。happy01

Jimmy Heath氏は、今年御年84歳になられますが、音量が少し小さくなったなぁと思うだけで、フレージングなどはまだまだ若い。コルトレーン張りのシーツオブサウンドも披露しておりました。up

Jimmy Heath氏の横を飾る、Antonio HartとGreg Gisbertがとんでもなく音がデカく、キレキレのサウンドにビックリ。Antonio Hart氏は名前は聞いた事がありましたが、実際の生で聴くのは初めて。

“Hot House”のソロの時に“All the things you are”のテーマを入れたり等のユーモアも
ありつつ、バップフレーズ満載。高速循環ナンバーでは、最初の数コーラスはディスコードした音を1~2音だけでソロを取り、その後急にシフトチェンジしてラインを繋げまくるソロに変化したりしておりました。この人の音のデカさとアーティキュレーション、そしてリズムセクションをぶっちぎってしまいそうなリズム感が凄かったです。note

Benny Greenは、実は好きなピアニストの一人だったりするのですが、サックスばかりに目が行ってしまい、彼が参加しているとは知りませんでした。

ライブ後、Antonio Hart氏を囲み、彼に師事されていた日本人のプロのミュージシャンも交え、プチサックスクリニックと相成りました。 彼はニューヨーク市立大学 Queens Collegeという所で教授をやっている事もあり、教えるのが好きなんでしょうね。

彼はしきりに、重心を下に下にし、お腹の底から呼吸をして楽器を吹けと強調しておりました。趣味でカンフーをやっているそうなのですが、パンチを繰りだす時も楽器を吹く時も、やはり腰を入れないとダメだと仰ってました。

彼の周りに集まってきたアマチュアサックス奏者(我々も含め)に、それぞれ普段から聴いているサックス奏者を質問して行きました。みんなそれぞれ、コンテンポラリー系や50,60年代のサックス奏者を中心に挙げていたのですが、彼はその回答を一通り全員に聞いた後、アルトであればJonny Hodges、テナーであればColman Hawkins、Lester Young、Ben Webster等のオールドスタイルのプレイスタイルを研究する事から始めるべきだと強調されていました。(そういえば、昔安保徹さんも同じような事を言ってたなぁ。)note

日本人のプレーヤーは昔の演奏者のスタイルを上手く取り入れて、とてもいいと褒めてましたね。彼は、特に今は亡き松本英彦さんのプレイを絶賛してましたね。集まってたアマチュアプレーヤーに学生もいたのですが、「松本英彦さんって誰!?」とバチあたりな事を言ってました… 知らないって、軽い世代間ギャップを感じましたね…sweat02

彼はその場でJohnny Hodges張りの甘~い音色とベンド アップとダウンを披露していただきました。セッティングは、ヤナギサワのアルト+ヴァンドレンのマッピ+オプティマムリガチャー+ヴァンドレンJava(緑)という組み合わせでした。新しめなセッティングっぽそうだったのに、あんなに古くて甘い音が出るんだぁなどと感心してしまいました。

この日本のライブが終わったら、アジアへツアーに出ると言っていたのですが、↑の映像は正にそのライブの映像なんだな。Antonio氏はこのまままた日本に戻って、先週Michel Camilo Big Bandに参加だから、凄いスケジュールですね。coldsweats01

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