ジャズ

Reminiscence for my youth

Photo

僕の若かりし頃の想い出の場所が、また一つ無くなってしまいました。weep
原宿・ボロンテールは明治通り沿いにあったのですが、なんと明治通りの拡張工事の為、立ち退きを余儀なくされるんだそうです。

このお店は僕がジャズを聴き始めたばかりの10代後半の頃から20代前半・中盤の頃、ずっと通い詰めていたお店です。お店は姉妹で経営されていて、妹さんが昼間のコーヒータイム、お姉さんが夜のバータイムをやっておりました。夜のバ-タイムは背伸びして、たまに通っておりましたが、僕は専ら昼間のコーヒータイムに行っておりました。cafe

お店は写真にある螺旋階段か、もう一つの入り口(急な階段)を登り、2階に上がっていきます。当時、明治通りを歩いていた時、偶然見つけた「Jazz」という看板と小さい入口。その怪しげな入口を入り、薄暗い階段を冒険心に任せて登って行った事を今でも覚えています。

原宿は今も昔も若者の街であり、良い意味でも悪い意味でも若い活気が溢れかえっている場所ですが、一たび階段を上がると、そんな喧騒を忘れさせるような、静寂な(当然店内はジャズがかかっておりますが)空間があり、毎回何とも贅沢な気分にさせてくれたのでした。confident

ジャズ喫茶やバーというのは、お店に寄って店主の趣味やカラーが自然と出てきます。ここのお店は女性が店主だけあり、男性らしい趣向(Wayne ShorterやHerbie HancockがいたMilesバンド以降の音楽やフリージャズ、フュージョン等)をあまり店内でかけず、女性ヴォーカル物やWest Coast寄りのジャズ、30、40年代のジャズを比較的よくかけてくれるのが、特徴的でした。

そういえば、若輩者の僕がRollinsやColtraneばっかりリクエストする中、『Lester Young+Teddy Wilson』やStan Getzのアルバムをよく聴かせてくれました。今でも、Lesterが参加しているアルバムは聴き続けておりますが、それはここのお店の影響が強く残っているからだと思います。

このお店で出会った人達も何人もいました。原宿という土地柄、デザイナーや広告関係の人など、所謂業界人が数多く来るお店なのですが、まだまだ社会にも出ていない学生身分の僕にお酒を奢ってもらったり、人生相談をしてもらったりと、人間的な付き合いとしても贅沢な時間を過ごす事ができました。(お目にかかった事は無かったですが、昔はイラストレーターの和田誠さんが常連だったようで、このお店のコースターのデザインは和田誠さんデザインのLester Young、Count Basie、Billie Holidayでした。)

そんな、若い頃の思い出がたくさん詰まったお店だったのですが、お店の人が代わったり、自分が結婚したり何だと、周囲の環境が変わるに連れ、最近はすっかり足が遠退いてしまいました。

そんな中、年賀状のやりとりをしている人から今回の立ち退き聞いたのが、今年の1月。
先々週の土曜日その人と再会を果たし、先週土曜日に最後に一人でお店の空気を楽しみました。

512gmp3hpal__sl500_aa300_

最後の来店の日に、店内でかけてくれたアルバムがShelly Manneの『Live at the Black Hawk』。

ここ最近、どっぷりハマっているイタリアのテナー奏者Max Ionata(ts)が参加しているカバーアルバムRoberto Gatto(ds)『Remembering Shelly』の基ネタになったアルバムです。
オリジナルの方はRichie Kamuca(ts)が参加してます。Richie Kamucaは評論家の世界ではWest Coast系に位置されているテナー奏者ですが、音を聴くと、Hank MobleyやJunior Cook等に似た、柔らかい音色を持った、僕好みなバップテナー奏者です。

このお店の空気を若い頃に存分に吸い込んだ自分がこの店に還ってくるのを、僕好みのアルバムをかけながら待っていてくれたような気分にさせてくれるようでした。note

お店は近くに移転するようですが、この地から無くなってしまうというのは何とも言えない寂しさがあります。down

| | コメント (2)

とんでもない人達

レポがすっかり遅くなりましたが、先日とんでもない人達のライブを観に行きました。
正に「テナー奏者の、テナー奏者による、テナー奏者のための」ライブでございました。coldsweats01

日時: 2010年12月10日(金)

場所: 練馬春日町 Lady Day

メンバー: 佐藤達哉(ts,ss)、田中邦和(ts)、Raymond Mcmorrin(ts)、
               平田フミト(p)、池田達也(b)、木下晋之介(ds)

【1st set】

1.Hallucination(Bud Powell)

2.New Moon(Steve Grossman)

3.St. Thomas(Sonny Rollins)

4.りんご追分

【2nd set】

1.Quantum Leap(オリジナル)

2.Baptismal(タイトル怪しい… Stanley Turrentine)

3.バラードメドレー
In a sentimental mood(fea.田中邦和)

My one and only love(fea.佐藤達哉)

Body & Soul(fea. Raymond Mcmorrin)

4.Tenor Madness(アンコール)

重量級のテナー3人のギグと聞いただけで既に垂涎物のライブでございます。
お客様は超満員。…と言っても、何百人も入るキャパのお店ではありませんが。熱気はムンムンでした。spa

3人共、全然違うキャラクターの演奏スタイルでしたので、それだけでも大いに楽しめる内容です。

佐藤さんは高速フレーズをクラシックのエチュードのように吹き、田中さんはJoshua Redmanのようなフラジオへの跳躍やグロウルを入れながら、ちょっとフリー混じりなフレーズで攻めていきます。田中さんは前にライブを観た時にもそうでしたが、フレーズが突拍子もなく、笑っちゃう位上手い。そして、Mcmorrinさんは超バカでかい音色にバップフレーだったりと。coldsweats02

佐藤さんとMcmorrinさんはCadesonのテナー、田中さんはConn。(佐藤さんは以前ライブを観た時はニッケルシルバーでしたが、黒ラッカーになってました。)

マウスピースはお三方とも、某O堀サックス研究所製でした。やはり、我が子の雄姿をご覧になりたかったのか、製作者の方もライブに来られてました。

テナーのお三方だけのプレイも凄い事になっているのですが、他のメンバーも芸達者ばかり。ベースの池田さんも早いパッセージのフレーズもありの、色々な曲のテーマをおかずに入れたりと楽しいプレーヤーです。ライブ後に色々お話しする事もできましたが、池田さんリーダーのバンドを観に行きたい感じでした。up

ドラムの木村さんは何と24歳。洗足学園音楽大学を首席で卒業されており、佐藤さんの授業も取っていた生徒だったそうですが、とても大きな音のドラミングで、サンバやらのリズムも上手くてとても驚きました。佐藤さん曰く、いつも沈着冷静なキャラなのに、今日は結構弾けてたと仰ってました。若いのに凄いなーsign03

この日はテナー友達のK君と一緒に行ったのですが、ライブが終わった後もテナー談義で、テナー三昧な一夜でございました。happy01

追記: ちなみに上の映像は、田中邦和さんがNHK『スコラ 音楽の学校』に出演した時の映像です。坂本龍一さんと、山下洋輔さんも参加されてます。この映像もやっぱとんでもない…coldsweats01

| | コメント (6)

地味めなライブだったが

話が前後しちゃってますが、約二週間前に丸の内Cotton Clubにて、ひっそりと地味なプログラムのライブがありました。そこへ同じテナー仲間K君を連れて観に行きました。メンバーは下記の通り。

Jimmy Heath(ts), Antonio Hart(as), Greg Gisbert(tp), Benny Green(p),  John Lee(b), Albart Heath(ds)

今回は、Dizzy Gillespie Tributeという銘打ってのバンドで、6~7曲演奏しましたが、“Hot House”と“Woodin' You”を演った他は彼らのオリジナルナンバーを中心に演奏してました。それでも大満足の内容。happy01

Jimmy Heath氏は、今年御年84歳になられますが、音量が少し小さくなったなぁと思うだけで、フレージングなどはまだまだ若い。コルトレーン張りのシーツオブサウンドも披露しておりました。up

Jimmy Heath氏の横を飾る、Antonio HartとGreg Gisbertがとんでもなく音がデカく、キレキレのサウンドにビックリ。Antonio Hart氏は名前は聞いた事がありましたが、実際の生で聴くのは初めて。

“Hot House”のソロの時に“All the things you are”のテーマを入れたり等のユーモアも
ありつつ、バップフレーズ満載。高速循環ナンバーでは、最初の数コーラスはディスコードした音を1~2音だけでソロを取り、その後急にシフトチェンジしてラインを繋げまくるソロに変化したりしておりました。この人の音のデカさとアーティキュレーション、そしてリズムセクションをぶっちぎってしまいそうなリズム感が凄かったです。note

Benny Greenは、実は好きなピアニストの一人だったりするのですが、サックスばかりに目が行ってしまい、彼が参加しているとは知りませんでした。

ライブ後、Antonio Hart氏を囲み、彼に師事されていた日本人のプロのミュージシャンも交え、プチサックスクリニックと相成りました。 彼はニューヨーク市立大学 Queens Collegeという所で教授をやっている事もあり、教えるのが好きなんでしょうね。

彼はしきりに、重心を下に下にし、お腹の底から呼吸をして楽器を吹けと強調しておりました。趣味でカンフーをやっているそうなのですが、パンチを繰りだす時も楽器を吹く時も、やはり腰を入れないとダメだと仰ってました。

彼の周りに集まってきたアマチュアサックス奏者(我々も含め)に、それぞれ普段から聴いているサックス奏者を質問して行きました。みんなそれぞれ、コンテンポラリー系や50,60年代のサックス奏者を中心に挙げていたのですが、彼はその回答を一通り全員に聞いた後、アルトであればJonny Hodges、テナーであればColman Hawkins、Lester Young、Ben Webster等のオールドスタイルのプレイスタイルを研究する事から始めるべきだと強調されていました。(そういえば、昔安保徹さんも同じような事を言ってたなぁ。)note

日本人のプレーヤーは昔の演奏者のスタイルを上手く取り入れて、とてもいいと褒めてましたね。彼は、特に今は亡き松本英彦さんのプレイを絶賛してましたね。集まってたアマチュアプレーヤーに学生もいたのですが、「松本英彦さんって誰!?」とバチあたりな事を言ってました… 知らないって、軽い世代間ギャップを感じましたね…sweat02

彼はその場でJohnny Hodges張りの甘~い音色とベンド アップとダウンを披露していただきました。セッティングは、ヤナギサワのアルト+ヴァンドレンのマッピ+オプティマムリガチャー+ヴァンドレンJava(緑)という組み合わせでした。新しめなセッティングっぽそうだったのに、あんなに古くて甘い音が出るんだぁなどと感心してしまいました。

この日本のライブが終わったら、アジアへツアーに出ると言っていたのですが、↑の映像は正にそのライブの映像なんだな。Antonio氏はこのまままた日本に戻って、先週Michel Camilo Big Bandに参加だから、凄いスケジュールですね。coldsweats01

| | コメント (0)

そこだけ熱帯

日本列島で木枯らし一号が観測された位気温が下がった火曜日の晩、ブルーノート東京で季節外れの熱いラテンジャズを急遽聴きに行きに行く事になりました。残念ながら1stステージでしたが。(2ndステージで恐らく名曲“Calibe”とか演奏されたんだろうなぁ。超満員だったようです。)以下がお店のサイトに書いてあった曲目リストなのですが、昨日もほとんどそのままのセットでした。note

1.ONE MORE ONCE
2.WHY NOT !
3.DREAMLIGHT
4.CALENTANDO MAN
5.SUITE SANDRINE PART III
6.ON THE OTHER HAND

実は先々週観に行ったDizzy Gillespie Tributeバンドでアルトを吹いていた、Antonio Hart氏に、このバンドの事を教えていただきました。一度韓国とかへツアーをしてから、再来日してこのバンドで演奏すると言っておりました。Antonio HartはNo.5しかソロをとりませんでしたが。存在感のある爆裂ソロでございました。

それにしても凄いバンドでした。MCでMichel Camilo氏が「このバンドはまるでロールスロイスに乗っているかのような豪華バンドだ」と仰っておりましたが、どのセクションを見ても、超一級のミュージシャンばかりです。shine

曲調はコテコテのラテンナンバーもあり、モダンなアレンジの曲(上記No.3, 5等)もありという感じのステージでした。矢野顕子バンドでも有名なAnthony Jackson(el-b)、Cliff Almond(ds)他、Lew Soloff(tp)、Conrad Herwig(tb)等、サックス陣はAntonio Hart(as)、Chris Hunter(ss)、Mike Stern BandのBob Franceschini (ts)、Ralph Bowen(ts)、Joe Lovano NonetのGary Smulyan(bs)と超豪華。Chris HunterのColtraneばりの長尺ソプラノソロは凄かった~!happy01

Ralph Bowen(ts)はモロBrecker影響下なプレイでした。この辺の年齢のテナー奏者は
今やMichael Breckerのテクがベースになってるんでしょうね。up

それにしても、ラテンの複雑すぎるリズムが全くずれないリズムセクションとホーンアンサンブルが凄い。(よく聴くと、ソロイストがソロを取っている時、誰かリズムが思いっきりずれてましたが。(笑))管もリズムを繰り出すように音が出ていて、会場内は巨大なリズムウェーブが起こっておりました。譜面見たら、きっと卒倒しそうになる譜割なんだろうな…sweat02

| | コメント (0)

半年ぶり…(ライブレポ 9/9)

Yj01_2

いやー!システム手帳を改めて見ると、約半年ぶりでした。ライブを観に行くの。こんなにインターバルが空いたのは久しぶりでした。note

…で、前々から気になってた方のライブを今回観に行きました。幾度か体調を崩され、シーンから離れていたようですが、最近またライブシーンに戻ってきたようです。そういえば、山田さんのお姿は個人的には十数年ぶりに生で観ました。前観たのは、六本木のAlfieだったかな…sweat02

【場所】 渋谷 Ko-Ko

【メンバー】 山田穣(as)、阿部紀彦(p)、嶋友行(b)、正清泉(ds)

【1st stage】

1.“My shinning hour”

2.“Fee-Fi-Fo-Fum”(Wayne Shorter)

3.“There is no greater love”

4.“My one and only love”

5.“Blue Monk”

【2nd stage】

1.“Night and day”

2~4. 恐らく、山田さんのオリジナル 

5.前テーマ“Oleo”→後テーマ“Rhythm-A-Ning”

ステージは前半はスタンダードを中心に。後半は山田さんのオリジナル(?)を中心に演奏されました。

十数年前に較べると、音自体が凄く太くなった印象を持ちました。会場の音響の影響もあるかもしれませんが、楽器が気持ちいい位とてもよく鳴っていました。マウスピースも相当深く咥えてるようです。深く咥えても、さすが綺麗な音色ですね。澄みきった音なんだけど、どことなく暗い雰囲気も内包している音色でした。ちょっと暗めなPhil Woodsみたいな感じですね。うん?Mcleanの方に近いか…!? やっぱり、山田さんの音でした。notes

フレージングはバップフレーズも要所に聴こえつつも、Coltrane、Joe Hendersonとかの影響も感じさせる風です。ライブはアルトサックス一本で迷いなく吹きまくってます。bullettrain

1st stageのShorterの曲は意外にもとてもリズミカルな曲。リズムセクションのグルーブ感は当然あるのですが、山田さんはフレーズでリズムを刻んでいて、バンドを牽引しているようでした。train

“greater love”の最後の方の逆循を長く長く吹いてらっしゃり、上手くエンディングに持っていくやり方がとても美しい… いやー!やっぱり凄いですな。

“My one~”はカデンツァの部分で、山田さんが怒涛のソロを展開。これでもかこれでもかという位フレーズが溢れ出てきます。

“Blue Monk”は典型的なブルース&バップフレーズを織り交ぜ、これまたリズムを繰り出しながら上手くソロをとっておりました。

“Oleo”の超高速ぶりにはビックリ。最後の方は、ドラムの正清泉さんと二人だけで掛け合ってました。impact

新生・山田さんの新作CDの期待もしつつ、帰路に帰りました。happy01

| | コメント (0)

また熱いバップ野郎達がやってくれた

4560312310106

前のレビューから遅くなりました。
先日、待望のMax Ionata(ts)の新譜…coldsweats01 もとい。Roberto Gatto(ds)の新譜がリリースされたので、購入致しました。レビュー致します。独断と偏見でMax Ionata評になってしまいますが、ご理解を… 勝手ながら、一部、ブログ仲間ヨシカワさん式にタイムカウンタ表示をしてみたいと思います。(勝手に借用させていただきました。申し訳ございません)note

前回のShelly Manne(ds)に捧げたオマージュ作“Remembering Shelly”の続編ライブ盤でございます。Shelly Manneがライブ盤“Complete Live at the Blackhawk”で演奏した曲を中心に演じているようですね。Marco Tamburini(tp)との二管ハードバップアルバムです。全体的にはMax Ionata(ts)がバップ節全開で朗々とブロウしまくっております。いやー!最高っっsign03

一曲目はいきなりのスタンダード“Speak Low”。
先日、某プロの方に教えてもらったアドリブのコツなんですが、アドリブには①あるモチーフを発展させて演奏するアプローチ と ②ラインを繋げてコード感を出すアプローチとに大きく分かれるという事を教えてもらいました。その典型的な巧者として、Hank Mobleyを彼は挙げておりましたが、Max Ionataも正にこのタイプだと思いました。この曲のソロはそれを良く表現している感じです。もちろん、バップ節はいつも通り炸裂しております。一曲目から10分弱の収録時間なのですが、全く飽きが来ません。up

三曲目の“Eclipse of Spain”はテーマがなかなかユニークな曲。Max Ionataは静かにソロに入りますが、(タイムカウンタ: 6:27)辺りから徐々にスピードをシフトチェンジして行き、(タイムカウンタ: 7:20)から最高潮に達します。トランペットとの8バースもカッコいいなぁ。shine

四曲目はしっとりと“Blue Daniel”。トランペットとの美しいアンサンブルを魅せます。しっとりしたバラードなのに、Max Ionataは熱く、速いパッセージのフレーズを吹き倒します。notes

最後のリズムチェンジの曲“Sette X Sette ”はThelonious Monkの曲のテーマのような曲です。Max Ionataはここでも静かに入り、徐々にスピードアップして行きます。(タイムカウンタ: 1:48)では彼のプレイでは珍しいグロウルトーンでユーモラスなソロを吹きます。(タイムカウンタ: 2:21)付近から一気にギアチェンジ!!ブラボー!ビバップ!状態へ聴く者を連れていってくれちゃいます。Luca Mannuntza(p)のソロもブルージーでいいですなぁ。fuji

地球に生まれてよかったー!(祝・織田裕二結婚)

| | コメント (4)

久しぶりのCDレビュー

Jam at Basie featuring Hank Jones Jam at Basie featuring Hank Jones

アーティスト:ハンク・ジョーンズ
販売元:ハピネットピクチャーズ
発売日:2010/07/28
Amazon.co.jpで詳細を確認する

From me to me From me to me

アーティスト:Minami Hiroshi Go There!
販売元:インディーズ・メーカー
発売日:2010/07/06
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ご無沙汰しております。お盆休みはいかがお過ごしでしたか?

サックス練習についての日記を最近全く書いてませんが、最近は専らⅡ-Ⅴのコピーばかりやってます。先日、池袋Miles Cafeのセッション講座に久しぶりに参加して、講師の方から、お褒めのコメントを頂いた事もあり、少し気を良くしたせいもありました。coldsweats01

Ⅱ-Ⅴのフレーズって、持てば持ってる程便利でいいですよね。まぁ、これだけ持ってばっかりでもいけないのは分かっているのですが。coldsweats02

ところで、最近、良い新譜がリリースされまくっているので、CDを結構ドカドカ購入しております。wave

まず、一枚目。penguin

先日、銀座の山野楽器で発見した一枚なのですが、なんとクリスタルディスクのCDだとかで、値段が数万円もしました…!? 今どき、特別仕様のCDだけでこんな出費出来る人がいるのかよ?と思っていたら、いつの間にか通常のCDもリリースしておりました。通常のCDでも、凄く良い音質の録音でございました。

故・Hank Jones氏が岩手・一関のジャズ喫茶 Basieで行ったライブ音源です。日本でも活躍中のテナーサックス奏者 Raymond McMorrinが参加しております。スタンダードばかりを扱った、素晴らしい音源です。10曲中、テナーを加えたQuartetの演奏が半分、テナーを抜いたTrioの演奏が半分といった内容です。

スタンダードだけを演奏したアルバムって、ある意味、相当勇気がある企画だと思いますが、そこは、流石御大Hank Jones。どの曲も飽きのこない、お洒落で流麗なプレイが光ります。いい意味で派手さがないHank Joneのプレイに、McMorrinの激しいテナーの咆哮のカラミが面白い。McMorrinさんのライブはまだ聴いた事ないのですが、Lew Tabakinみたいなバカでかい音を持ってらっしゃいますね。生で聴いてみたいと思わせるプレイですね~!“Cool Struttin'”や“Blue Monk”等のBluesで彼の溌剌としたプレイが聴けます。up

もちろん、Hank JonesのTrioによる“Have you met miss Jone?”、“In a sentimental mood”も最高です。note

改めてwikipediaで調べてみると、Hank Jonesのキャリアって、Benny Goodmanを初め、
Ella Fitzgerald、Charlie Parker等、様々なJazz Giantsとの共演を経ていて、正にJazzの生き字引みたいな人ですね。Thad Jones(tp)とElvin Jones(ds)と兄弟というのは有名な話ですね。John F. KennedyにMarilyn Monroeが捧げて歌った“Happy Birthday”の伴奏をしたのが彼だったというのは知りませんでした。up

…で、次の二枚目。南博(p)のバンド、“Go There!”の新作。
“Go There!”は、なんと結成以来メンバーチェンジを全くしていないそうです。他には、竹野昌邦(sax)、水谷浩章(b)、芳垣安洋(ds)が参加しています。

前作に引き続き、今作も完全にオリジナルのみ収録のアルバムです。実は“Go There!”のアルバムは前作持っているのですが、作品毎に鬱々とした世界観が増幅されている感じがします。鬱々としているのだけど、美しい。ライナーノートでも紹介しているように、竹野昌邦のソプラノサックスの音色がこの上なく綺麗です。ECM的な「美しい暗さ」とはまた違った世界が味わえます。shine

一枚を通して聴いて、四十数分という、程良い長さもいいです。この耽美的な世界に浸りたい方は是非聴いていただきたい。個人的には、“December, December”、“SAKURA-cherry blossom-”、“Tears”、“Praise Song”が好みです。

続きはこの次の日記で…coldsweats01

| | コメント (0)

同姓同名

今仕事でイギリスに本社を置く某社から依頼されている案件があり、担当者とコレポンを
しています。今月末に詳しい担当者を連れて来日するとの事で、彼らの東京支社で会う事となりました。up

で、その担当者の名前なのですが、どこかで見た事がある名前が…
その名もGerry Mulligan。 あら、同じ名前の方がいらっしゃるのね。happy01

短い金髪に小奇麗なシャツを着て、かっちょいいグラサンとかかけてたりして。shine
月末にお目にかかれるのが楽しみです。happy01

| | コメント (0)

目が覚めちゃいました。

NORTH BIRD NORTH BIRD

アーティスト:寺久保エレナ
販売元:キングレコード
発売日:2010/06/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

AMBO UNIT with BOB MOVER AMBO UNIT with BOB MOVER

アーティスト:安保徹
販売元:グ・ルーヴ
発売日:2010/06/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

木曜日は先月から参加し始めた丸の内オケに参加し、飲んで帰宅した後少しだけ寝て、隣の人の家の歓声で、夜中3時頃に目が覚めました。W杯の日本代表が決勝トーナメント進出を決めた試合でした。おかげで金曜は眠かった眠かった。sleepy

今週は水曜日に仕事で、渋谷にある某公共放送協会に行く用があったので、帰りがけにタワレコに行き、この2枚を購入致しました。2枚共この日にリリースされました。up

まず、1枚目。
待望の女子高校生アルトサックス奏者、寺久保エレナちゃんの初リーダーアルバムです。
先日の日記にも紹介した通り、Kenny Barron(P)、Christian Mcbride(b)参加のとんでもないアルバムに仕上がってます。note

改めて聴くと、まだ高校生とは思えない位の成熟さと、高い技術の演奏でした。
プレイとしては新しい方向性を模索しているのか、前にYou Tubeで見た時のバップっぽさが感じられなかったのは少し残念でしたが。down

映像とかジャケとか見ると、YamahaのCustom Zを使ってるようですね。Custom Zの音色もいいですが、これからドンドン自分でお金を稼いで、高くて良いヴィンテージでも手に入れて、演奏して欲しいものです。

曲は、また高校生とは思えない通好みな選曲。Wayne Shorterの“Yes or No”、Joe Hendersonの“Black Narcissus”とか、スタンダードだと“Take the A train”、“My foolish heart”、“Someday my prince will come”等が収録されています。wave

2枚目は今寝ようと思ったけど、聴いたら完全に目が覚めてしまった、安保徹さんの待望の新作です。happy02身体が熱くなってきたね。spaこれは凄い演奏です。Bob Mover氏(as、ts)との2管の競演でございます。こちらは大バップ大会の様相を呈してます。upジャケを見ると、安保さんの楽器はKingですね。

今まさに聴いている最中ですが、Hawkinsのバップナンバーあり、ブルースありと個人的には大満足な内容です。両者共、ビバップを知り尽くしたプレーヤーですな。歌心満載のプレイでございます。言葉はいりません。ジャズはこーでないと。fuji

| | コメント (2)

こりゃ面白い!

3a6bbb56fd37e3e6438581963c176970

先日、楽器屋で本を色々立ち読みしていたら見つけました。サックスの教則本ではないですが。でも、アドリブを練習する上ではなかなか示唆に富んだ内容だったので、思わず購入してしまいました。note

なんと言っても、この本のタイトルがいい。最近サックス人口が増えたせいか、教則本も各種揃いまくってますが、どれもこれもフレーズや練習の為のエチュードがビッシリ書かれてますよね。一方、この本はギターのタブ譜が載っているだけで、譜面はほとんどありません。さすがタイトル通りの本です。up

昔のミュージシャンは、譜面が読めないけど、完全に耳だけでフレーズなどを覚えてたなんて話をよく聴きますよね。練習する為の道具がたくさんあり過ぎる環境の中で、この本が問いかけてる内容というのはとても大切な事なのかな?と思いました。happy01

この本では、バークリー音楽院講師という立場から見た、練習する上でアマチュアが勘違いしそうな事を正すような内容が色々書かれています。当たり前と言ったら当たり前な内容ばかりなのですが。

例えば、練習には二通りあって、1.スケールやコードのアルペジオをコツコツやっていくボトムアップ型の練習2.演奏者のコピーなどをしていく実戦型の練習 そして、どちらか片方だけの練習をしていては駄目だと。今まで僕がイメージしていた練習の仕方と一致してます… やはり、これが上達の近道であり、王道なのですね。wave

あと、スケールを行ったり来たりのソロでなく、各々のコードにフォーカスを絞った練習をしなさいと。そして、そのコードでとても重要なのはTriad(トライアド)だと。そういえば、誰かプロのサックス奏者のサイトにも書いてありましたが、Triadを本当に徹底的に転回形も含めて頭と耳に叩き込まないと、テンションだとかを入れたソロなんざ、想像すら出来ないと書いてありましたね。angry

中にはCDが付属でついており、著者のAブルースの実演が入っているのですが、Triadとベンドのテクニックを駆使しながら、空間を大きく活かしたデモ演奏が収録されてます。

著者のギタープレイは初めて耳にしましたが、混じり気が無いとても綺麗な音色で、ギタリストの模範となるようなプレイでございました。fuji

| | コメント (2)